INTERVIEW

Vol.4

素材、だから、プロの力を結集してものづくりがしたい。

ウレタン技術部 C.S.さん

ウレタン技術部
C.S.さん

Question.01 仕事内容は?
私の部署では東北イノアックで生産する多種多様なウレタン製品を、より安定して品質よく、高い生産性で作れるようにする部署です。その中でも私は断熱材サーマックスの材料の配合と設備改善の観点からアプローチを行っています。
材料の配合については、たとえばお客様のご要望を叶える製品改良を行う際に、今使っているものとは別の原料を探してラボで配合実験を行い、試作を行います。その試作品の品質や量産時の条件面などについて繰り返したくさんの側面から評価を行っています。
設備に関する業務では、ウレタン製品の生産開始時に工場立ち合いを行い、生産の担当者と設備の稼働状況を確認しています。そのなかで問題点があればすぐに調整を行い、スムーズに生産できるようにしています。
仕事内容
Question.02 入社のきっかけ
大学では土木を専攻していました。就職活動中、イノアックのグループ企業が手掛けたウレタンが盛土の土の代わりに道路などで使用されていることを知り、大きな衝撃を受けたのが最初のきっかけです。
当時はウレタン=柔らかいイメージが強く、土木とは繋がらないと思っていました。それが、自分が勉強した分野とも繋がる広い領域で事業を展開していることが分かり、一気に東北イノアックに興味が湧きました。こうしたご縁があったから、入社後はウレタン事業に関わることになったのかもしれませんね。
もちろん今なら、ウレタンでカチカチに硬いものも作れることは知っていますよ(笑)。
入社のきっかけ
Question.03 仕事で心がけていること
目標を達成するまでの日数や作業量、コストと利益のバランスなど、全体を俯瞰しながら進捗管理を行うことを意識しています。
たとえば原料を配合する際に触媒を使いますが、ある新しい触媒を使えば反応はより速くなって品質はよくなるものの、触媒の使用量が多くなってコストが上がる、製品を生産する際の工数も多くなってしまうとなると、必ずしもベストな状態で目標を達成したことにはなりません。
高いレベルでQCD(品質・コスト・納期)を達成するにはどうしたらよいかを模索しながら、日々業務に携わっています。
仕事で心がけていること
Question.04 印象的なエピソード
私の入社前のことですが、2019年に断熱ボード「サーマックス」などのウレタン製品を生産する築館工場を立ち上げた頃の話が印象的でした。いざコンベアに原料を到達させようとすると、ノズルから吐出した時点で原料が流れず、ウレタンの山を作って固まってしまうという不具合が大量発生したそうです。
その頃と比べたら、現在は設備の稼働も安定しているし、不具合が起きたとしても対処法が分かっています。立ち上げ時に苦労した先輩方の経験をベースに改善のノウハウが確立されてきたから、今は生産開始の時だけある程度調整すればスムーズに生産できるようになったんですよね。だから工場の立ち上げに関わった先輩方には本当に感謝しています。
Question.05 社内のコミュニケーション
どんな方にも気兼ねなく相談したり、フランクに会話したりできる雰囲気です。別の技術課の人とも協力して業務を行うこともあるし、技術報告会で交流することもあるので、部署間での情報共有は充実していると感じます。
それに報告会などの場では社長をはじめ、会社全体を見ている方々からの意見もいただけます。現場にいる私たちだけでは視野が狭くなりがちですが、会社経営を担う方々からのアドバイスをいただくことで、そのプロジェクトが一気に進捗したりブラッシュアップされたりします。そうした部分でも、経営陣との距離の近さや風通しの良さを感じますね。
社内のコミュニケーション

素材の会社だからこそ、挑戦したいことは?

素材、だから、プロの力を結集してものづくりがしたい。

素材、だから、プロの力を結集してものづくりがしたい。

新たな素材での製品づくりや、新たな用途に展開する製品を作る時、主に関わるのは開発を担当する部署や、生産をスムーズにするための部署です。そうした複合的な技術の力に加えて、営業が持つ細かいデータやお客様先の現場の声をものづくりに活かしていきたいと思っています。
よりよいものを作るなら、1人では力不足な時もあります。部署を超えたプロフェッショナル同士の協力によって、一層価値のある製品を作っていきたいです。

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